深山の月 — 濃茶用抹茶
茶の湯における抹茶の点て方には、主に
濃茶(こいちゃ) と 薄茶(うすちゃ) の二つがあります。
濃茶は、非常に濃く練るため、わずかな渋みや雑味も際立ちます。
そのため、用いることができるのは最上級の抹茶に限られます。
質が整っていれば、そこに現れるのは深みと甘み、そして長く残る静けさです。
深山の月(みやまのつき) は、私自身が茶の稽古や茶会で濃茶として用いている抹茶です。
京都・和束の茶農家によって丁寧に育てられた無農薬の抹茶であり、
お茶そのものは以前と変わりません。
ただ、その精神性により近い銘を与えることにしました。
銘の由来は、西行の和歌です。
深き山にすみける月を見ざりせば
思ひ出もなき我が身ならまし
濃茶は、気軽に点てるものではなく、
一椀の中に静かな緊張と澄明さが宿ります。
この歌が語る「忘れ得ぬ一瞬の光」は、
濃茶の時間が心に残す感覚とどこか重なります。
「深山の月」という銘は、
その静かな余韻を言葉にしたものです。
抹茶の解説
抹茶は茶葉を粉砕したものなので、お抹茶をいただく時は茶葉を丸ごと飲み込みます。
一般的な抹茶は栽培時に農薬の使用が多く、茶葉に残留農薬が付着します。
茶葉丸ごといただくと、付着したものをも直接体に入れることになってしまいます。
体の健康を考えた時、少なくとも農薬は飲みたくありませんね!
無農薬栽培のこの抹茶は安心してお楽しみいただけます。
お茶について
・原産地: 京都府和束町(単一農園)
・製造者:東茶園
・茶品種: さみどり
・収穫時期: 2025年春
・茶樹の樹齢: 10年
・茶種:緑茶・抹茶
茶園について
・名前:ダム畑
・面積:約30a
・種類: 茶畑
・標高:約 200 メートル
・地質:花崗岩
・土壌:真砂土
・方向と傾斜度:北東15度
・畝の方向と形:東西 水平刈り(3000R)
・その他:10年前に開拓した新しい畑。茶樹に負担をかけないように、それから土壌に合った肥料の投下方法を心がけている。
気候について
・気候の特徴:山に囲まれた冷涼地。
・周辺・環境の特徴:近くにダムがあり、人里から離れている場所。
・その他:霧が発生しやすいので、お茶の香りにプラス効果をもたらす。
製造について
その年の生育状況により新芽の柔らかさに合せて蒸し具合を調整している。
濃茶の点て方
お一人様用(人数分に合せて増やしてください)
・茶葉の量 :4g(大盛りの茶杓2杯半)
・湯温:90℃
・湯量:30cc
・抽出時間:表面がつやつやになるまで時間かけて練ってください。






















